今日は、「我が家の移住準備<その3>」を書こうと思います。
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⑥アパート探し (7月)
ペットの輸出の次に取り掛かったのが、現地で住む住居の確保でした。
とは言え、気軽に家探しまでお願いできるような人もアルゼンチンにはいませんでしたし、
どの辺りに住むのが良いのかもよく分からなかったので、途方に暮れました…
そこで、3月のアルゼンチン下見旅行で知り合ったアルゼンチン在住の方々に、
どうやって家を探すのが良いか尋ねてみることに。
そこで教えていただいたのが、
・日本人が多く住んでいて、比較的治安の良いのはベルグラーノかパレルモという地区
・まずは短期滞在者用のアパートをネットなどで探して日本から契約し、
本格的に住む住居はアルゼンチンに来てから自分達の足で探すのが良いのでは?
・お勧めのサイトは…
Craigslist、airbnb(英語OKのサイト)
もしくは、スペイン語のみの
http://www.zonaprop.com.ar/ http://www.soloduenos.com/ という不動産屋サイト
そっか!まず最初の数ヶ月間だけ住むためのアパートを探せば良いのか!
ということで、だいぶ気持ちが楽になりました。
教えていただいたサイトなどを毎日チェックしながら、物件を探すこと数週間。
craigslistに物件を掲載していた、ある業者サイトにたどり着きました。
それが、このサイトです。
[Rent N Baires]
http://www.rentnbaires.com/ もうあまり時間がありませんでしたし、英語でやり取りができるということもあり、
もうこのサイトでアパートを探すことにしちゃいました。
その業者と希望の部屋や金額などの交渉を約1週間ほど続け、
なんとか自分達の希望に近いアパートを契約することができました~。
契約の詳細は、
・家賃(全額チェックイン時に支払い)
・Deposit(PayPalというシステムを通じて前払い)
チェックアウト時に再度PayPalを通じて返金されるとのこと
・管理手数料(US40ドル)
・空港からアパートまでの送迎(US45ドル)
※Deposit以外はチェックイン時に現金で支払うことになっていたので、
日本からけっこうな金額のUSドルを現金のまま持っていきました。
契約を結ぶまでの交渉期間中、
「この部屋は他にも問い合わせがきているから、急がないと埋まっちゃうよ!」
「近日中にDepositを払わないと、他の人と契約しちゃうよ!」
と、けっこう急かされたので「もしや詐欺なんじゃ?!」と心配にもなりましたが、
一応アルゼンチンで無事に入居できました~。
ここでやっとアパートが決まり、一番の心配事から開放された気がしました。
まぁ住む場所さえ確保できていれば、何とかなるかなと思ったので…
⑦航空券 (7月)
航空券の予約の前にまず問題になったのが、
「どの航空会社でもペットを連れていけるのか」ということと、
「妊娠後期の段階で30時間以上のロングフライトは大丈夫なのか」ということでした。
そこでまず、候補に挙がっていた何社かの航空会社に問い合わせ、
ペットの輸送の件について聞いてみることにしました。
問い合わせた結果、航空会社によって規定が本当にバラバラでした。
猫に関しては、概ねどの航空会社も搭乗可能だったのですけど…
問題はうさぎでした!
航空会社によって、
「今の時期は小動物の輸送はできません。9月以降であればできます」とか、
「そもそも小動物は不可です」とか、
「1家族につきペットは1匹しか受け付けられません」とか…
このままじゃモコをアルゼンチンに連れて行けない!と本気で焦りました。
そこで、私たちの選択肢として挙がったのが、
①出発を9月にずらす
(ただし、9月出発だと妊娠9ヶ月に入ってしまうので、さすがに心配!)
②夫婦で別々の飛行機で、ペットを1匹ずつ連れて行く
(妊娠中の身でShuちゃんと離れ、ペットやら荷物やらを持って一人で行くのは不安…)
③モコをShuちゃんの実家に預かってもらい、いったん移住→
その後、日本に一時帰国した際にモコを引き取ってアルゼンチンへ
(Shuちゃんの両親に申し訳なさすぎる上に、命を無責任に扱っている感じで嫌!)
ということで、もう少し根気強く2匹とも連れて行ける航空会社を探すことに。
そしてようやく見つけたのが、ルフトハンザ航空でした~!
モコは貨物室、ルイは客室へということで、「モコは貨物室で大丈夫なのか?!」
とも思いましたが、もう他に選択肢がありませんでした…
そして次に、妊娠後期でのロングフライトについてです。
もともと、出発日はあまり深く考えず8月下旬(妊娠31週頃)かな~と考えていたのですが、
色々と調べてみたところ、大体が長時間のフライトは妊娠28週までが限界、
というような情報ばかりだったんです!
毎回の妊婦検診で特に異常があったわけでもないので、
おそらく少しくらい28週を過ぎても大丈夫だろうとは思いましたが、
それでも万が一飛行機の中で産まれそうになったら…
と考えるとやっぱり不安になってきてしまい、急遽少し出発を早めることにしました。
結局、妊娠29週後半で出発することにしました。
(ほんのちょっとの差かもしれませんけど、当時の私にとっては大きかったんです!)
また、念には念をということで、
私だけ奮発してビジネスクラスで行かせてもらうことにしました。
一生に一度の思い出ということで…
今になって思えば、大きくなったお腹でエコノミークラスに乗って
33時間のフライトはさすがに辛かっただろうな~と思います。
⑧その他の準備
その他に私たちが行った準備としては、
・国際キャッシュカード作成
現在はシティバンクと新生銀行でしか、新規で申し込めないようだったので、
とりあえずシティバンクに行ってみました。
ですが窓口の人に、
「最近では、国際キャッシュカードは作るメリットがあまりないですよ」
と言われ、色々と詳しい説明を受けました。
なので、いったんは作るのをやめようかと思いましたが、
もし必要なければ次回日本に一時帰国した際に解約するということにして、作成しました。
手続き自体は30分もかからずにカードが発行されましたよ。
・大学と高校の卒業証明書、成績証明書の発行
アルゼンチンは公立の学校(大学まで)は授業料が無料のため、
ひょっとしたら大学に通うことになるかもしれない
(というか、私がいつか通ってみたいな~と思っているだけですけどね)と思い、
念のために発行しておくことにしました。
アルゼンチンの大学に入学するためには、
大学か高校の各種証明書が必要になるという話を聞いたことがあるので…
また、アルゼンチンで仕事を探す際にも
ひょっとするとそういった書類が必要になってくるかもしれないと思ったので、
夫婦二人とも証明書を英文で発行しておきました。
単なる紙切れなので、かさばるわけでも重いわけでもないですしね~。
持っておく分には損はないと思ったんです。
・スペイン語について
正直なところ、日本ではほとんどスペイン語の勉強はしていませんでしたー!
というのも、色々な言い訳がありまして。
まずは、
「言葉ってのは、現地に行って体で覚えるのが一番でしょ~!」と思っていたからです!
一応スペイン語の参考書などは買ってあったんですけどね。
Shuちゃんは出発日の数日前まで働いていましたし、
私は私で日本語教師の勉強を継続していたので、何となく後回しになっていました…
しかも、どうやらアルゼンチンで話されているスペイン語は、
参考書に載っているようなスペイン語と大きく異なる点が多いらしいのです!
私たちは移住してきて、現在UBAに通っていますが、
たしかに参考書に書いてあるスペイン語と文法や単語が違う!!
まぁ、でも少しくらい日本にいるうちから勉強しておけば、
聞き取りの能力などに関しては今よりも苦労しなかったのかもしれませんけどね~。
・日本での手続き関連
あとは、日本で住んでいた家を引き払ったり、住民票などの関係書類の整理などを行い、
移住当日を迎えました!
以上、これまで3回に渡り我が家の移住準備について書いて書いてみました!
アルゼンチンへの移住を検討されている方のお役に、少しでも立てれば幸いです。
こうして思い出しながら書いていると、自分の記憶の整理にもなって良いものですね。
またいつか読み返して、
「あぁ、移住の準備でこんなことしたんだっけ~」と思い出して懐かしむことでしょう。