メンドーサ旅行3日目のお話を書きたいと思います。
(かなりの長文になってしまいました。)
3日目は、今回の旅行の中で時間も距離も最長のツアーに参加してきました。
その移動距離、なんと片道約285km!往復で570kmですよー。長すぎー。
ほんとにほんとにほんとーーーに!疲れました!!!
疲れすぎて泣きそうでした(笑)
ツアーが始まる前から「子連れで大丈夫なの?!」と思ってしまうくらいのハードなスケジュールでして。けっこう心配でした。
でも、Shuちゃんが今回の旅行で一番行ってみたかった場所だったようで。意を決して行ってみたわけですが。
結果、
頑張って行ってみて良かったです!ここに住んでもいいかも!と思えるくらい素敵な場所でしたー。
移動時間が長かったのは大変でしたが、ちょこちょこムスコも楽しめていたので、良かったかな?と思います。
さて、そんな3日目のツアーは、Cañon del Atuelという名前のものでした。
ツアー内容を簡単に説明すると、
Mendozaを朝7時に出発し、
↓
Tunuyánの町を通り抜け、
↓
San Carlosでひと休みし、
↓
San Rafael市街を通り、
↓
そこから約20kmほどの場所にある、Dique Valle Grandeへ立ち寄り、
↓
Río Atuel沿いのCañon del Atuelを通り(途中何度か観光スポットへ立ち寄りつつ)、
↓
Nihuil貯水池へ行き、
↓
Mendozaへ帰る。(到着予定はなんと22時!)
という、見どころいっぱい盛り沢山なツアーでした。
↓地図で見ると、こんなルート。
以下、ツアーの詳細です~
↓朝、眠い顔でしゅっぱーつ。

Tunuyánの町はサラーっと通り抜け、San Carlosではガソリンスタンドでひと休み。
↓ガソリンスタンドに子供の遊び場があったので、ムスコを少し遊ばせて、

↓Valle Grandeに到着!



川ー!キレー!キレー!!
景色サイコー!
↓ムスコも川をツンツン。「魚釣り♪」をしてるんだそうですよ。

ここでは、アクティビティが用意されていまして。
アクティビティに参加してValle Grandeを楽しむこともできますし、アクティビティに興味が無い人は川を眺めたり散歩したりしながら時間を過ごせるようでした。
アクティビティの内容は、
①リバーラフティング、②catamarán(船)に乗ってDique Valle Grandeを遊覧、の二種類から選べました。
Shuちゃんはラフティングにとーっても興味津々なようでしたが、さすがにムスコを連れてのラフティングは無理!
ということで、我が家はカタマランコースを選択することにしました。
やっぱり(?)、ラフティングの方が圧倒的に人気でしたけどね。楽しいですもんねーラフティングって。
↓参考までに、ラフティングの様子はこんな感じ。

しかし!
カタマランコースを選んだ私としては、カタマランで良かった!と心から思えました。
(個人の好みなので、あくまでも私個人の意見ではありますが・・・)
ラフティングは刺激的で楽しいですけど、あんまりゆっくりと景色を眺める暇もないですし。何よりラフティング中は写真も撮れないのが残念かなーと思います。
それに、正直「まぁ、ラフティングって、どこでもできるしなぁ」という思いもあったり(笑)
ってなわけで、カタマラン!
ラフティングコースの人たちと別れ、バスでDique Valle Grandeへ。
↓カタマラン船に乗るには、けっこう急な階段を下りなければいけませんでした。

カタマランコースには75歳オーバーのご婦人方が多く、この階段はやっぱりちょっと大変そうでした。
足腰の弱い方には要注意ですね。ご婦人方はゆっくりゆっくり階段を下りて全員無事に船に乗り込めましたけど。
↓船!ムスコも船に大喜びでした。

が、
↓ライフジャケットが嫌で嫌で・・・大変でした。

「これ脱ぐー!」と、わぁわぁ言ってたら、
↓操縦席に座らせてもらえて、少し落ち着きを取り戻したムスコさん。

↓船が動き始めた途端、テンション急上昇~!


↓景色も綺麗すぎー!ほんと綺麗ー!!





↓これ、やってみたいっ。

やっぱカタマランコースを選んで良かった~
ゆっくりのんびり時間を過ごせて、本当に素晴らしい時間でした。あぁ、ここはもう一回行きたい。
それに、船の運転手さんや同じツアーの参加者の人たちともおしゃべりできて、楽しかったです。
「どこから来たの?」「なんでアルゼンチンに住んでるの?」「ブエノスアイレスなんかより地方に住んだ方が絶対良いよ!」とか言われたり。はは。
そういう交流ができたのも、カタマランコースの魅力かなーと思います。
そして、それぞれのアクティビティを終え全員が合流した後は、再びバスに乗り込み。
今度は少し高い場所からDique Valle Grandeを見渡せるスポットへ。
↓ギャー!ここも綺麗ー!!!うっとり。


この場所に着く前にバスの中でムスコが寝てしまったため、最初は「俺はバスで待ってるから、Cocoだけ見てきなよ」と言われ私だけ外に出たのですが。
「こここそバスを下りて見なくてどうする!」と思ってしまい、無理矢理Shuちゃんも外に呼び出し、
↓家族でパチリ。

ここは生で見なきゃ絶対に損だと思ったんですものー。
そして、その後はバスで Río Atuel沿いのCañon del Atuelを疾走!
↓ここもまた、壮大な景色の連続でした。





圧倒的な大自然でした。スケールの大きさに感動しました。
あ、相変わらず薄っぺらい感想になっちゃった(笑)
こういう、感動を言葉で表すのって難しいですねー。
言葉にしようとすればするほど、重みが無くなってしまう気もして。私の言語能力の問題ですね。ふふ。
さて、その後は、
↓オマケ的な感じでNihuil貯水池へ。

んー、ここはあんまり行かなくても良かったかなー(笑)
まぁでもきっと有名な場所なんでしょう。きっと。
そして、ここから、途中何度かトイレ休憩を挟みつつ、メンドーサへと帰ったわけですが。
その道中、大アクシデントが~!
メンドーサに向けてNihuilを出たのが、夜の7時頃。
そこから285kmの距離を戻るのかよーっ。という感じでしたが、まぁ順調にバスは進んでいました。
途中まで、は。
そのアクシデントは、メンドーサまであとおよそ30km手前のところで起こりました。
私は一日がかりのツアーの疲れから、熟睡してしまっていたのですが。
ふと、目を覚ますと、バスの窓の外に煌々と燃え盛る炎が・・・!?(もう辺りは真っ暗だったので、余計に目立ちました。)
↓パ、パ、パロ(paro)だぁーーー!!!

※paroとは、労働者によるストライキのことです。
アルゼンチンでは、労働者がストライキを行う際に(なぜか!)幹線道路を封鎖して自分たちの要望を主張したりします。「賃金上げろー!」とか。
そのため、ストライキに全く関係ない人まで、道路が通れない・・・と言った具合に影響を受けてしまうのですー。
ブエノスアイレスでもそういったストライキが起こることはしょっちゅうありますが、ブエノスの中心部で起こる場合は、一つの道が封鎖されても迂回路があるため、そこまで重大な事にはならないです。
しかし、今回はなんと、メンドーサ市外とメンドーサ市内を結ぶ唯一の道路が封鎖されたらしく!
(↑いくら何でもそんなトコ封鎖すんなー!しかも連休中にやるんじゃないよー!怒)
バスが通れず、立ち往生&同じような車たちで大渋滞してしまったのでした。
せっかくの旅行に、まさかストライキにぶち当たるとは。ショック。
なおかつ、何が悔しかったかって、
私たちが乗っているバスの、ほんの3台前の車から道路が封鎖されてしまったこと!!
あと1分でも早くバスがその道を通ってさえいれば、ストライキにはぶつからずに済んだのに~!
窓際に座っていたShuちゃんは、労働者たちが道路を封鎖して、まさにストライキを始めようとしている瞬間を見ていたそうですよ。
道路に立ちはだかって行く手を遮り、道路の真ん中にタイヤを置き、火を付けて燃やしはじめたそうです。ワイルドすぎる・・・
一方の私はと言うと。
なんと、バスがパロに捕まって立ち往生し始めてから30分もの間、全く気付かずに眠りこけていたそうです。我ながら鈍感すぎてビックリ(笑)
そして、私が目を覚まし事の成り行きを把握してから、また更に30分ほどストライキは続き。
「場合によっては、一晩中ストライキが続くこともある」「もしそうなれば、バスの中で夜を越すことになる」などという説明をガイドさんから受け。
「こんなに疲れてるのに、ホテルでゆっくり眠ることもできないなんて・・・」と最悪な気分になっていたところ、
道路を封鎖するために燃やしていたタイヤが燃え尽きかけ、ストライキを行っていた労働者たちがタイヤを補充しようとしかけたその時、
なんと運転手さんが、火が弱まったタイミングを見計らい、強行突破!!
燃え尽きかけようとしているタイヤの合間を縫って、ストライキゾーンを抜け出してくれたのですー。
か、かっこいいよ、運転手さん。
おかげで、バスの中で夜を越すという最悪の自体からは免れました。良かった~
それでも、私たちがホテルに着いたのは、夜中の11時半。遅。
夕飯も食べてない、お風呂も入ってない、疲れ果てて元気もない!!
もうその夜は何を食べたのかも(むしろ食べたんだっけ?)、いつ寝たんだかも、一切記憶にありません。笑
ただただ、無事にホテルに帰ってこれた安心感だけは覚えているのでした。
アルゼンチン国内で旅行をされる予定の皆さま、ストライキには十分にお気をつけ下さいませ・・・